2012/06/01

フレームセンター 額装のココロ

はい。皆様いかがお過ごしでしょうか
お世話になっております、スギャマ シンヤです。

実はというか、誰にも聴かれていないですけれど、
僕ものが捨てられない性分です。
世間様でいう 「断捨離」〜ダンシャリ〜という行動というか思想ですか、
そういう言葉を聞いて、やや時間が過ぎましたが、僕は「断捨離」ダメです。
極端に言うと対極にいます。たまっていくものが捨てられません。
「集める」とは違うんです。単にものが捨てられないだけなんです。

これも聞かれてははいませんが、僕の奥さんは「断捨離」タイプです。
知らないうちにかなり捨てられました。
そのことによってトラブルになることもないわけではないですが、
力関係がはっきりしてますから、僕はされるがままの場合が多いです。
※「集めている」わけではないので、気付かなければ最初から無かったことに近い。

しかし、ふと思いました。「断捨離」に時代の全て持っていかれたらイカンのじゃないの、と。
みんながみんながが断捨離、断捨離じゃ、
世の中、全てブックオフの¥100コーナーになっちまうぞ!?(そんなバカな‥。)
みんな、オケラだろ、ミミズだろ、アメンボだろ、ワイルドだろ〜。
僕は少しばかりの時代への抵抗を試みようと思いついたのです。
つまり「断捨離」とは対極の思想と、「留残向」〜リュウザンコウ〜の思想を。
 
留残向とは「留め(とどめ)」 「残し」 「向き合う」という一連の行動、思想を指します。
どうですか?素晴らしいじゃないですか、この断捨離の時代に敢えて捨てずに向き合う。
まさに、このなんでもかんでも使い捨てのこの風潮に、一石を投じるとはこのことですよ。。。

なんでこんな文章を書きはじめたかというと、この写真です。




これは僕の「捨てられない物」代表の「本(雑誌)」なんですが、
この辺りはだいたい20年くらい前のものです。まず捨てられません。
僕は昔から雑誌(マンガ雑誌も含む)が大好きで、今まで相当種、数、買ってきました。
が、必ずしも読んできましたとは言えません。
買っているだけで、ほとんど読んでいなかったものも
けっこうあります(スタジオボイス、芸術新潮etc‥)。
この写真に写っている雑誌達は当時毎号発売日を楽しみに待ちながら、ちゃんと読んでいました。
例えばこのサッカーダイジェストなんかは本当記念すべき1冊で、
Jリーグ開幕のプレイベントだったナビスコカップ決勝のワンショット、
カズとヤスのマッチアップ。完璧な写真です。
この週(当時は月2回発行でした)はライバル誌のサッカーマガジンも
三浦兄弟マッチアップが表紙でした。
余談ですが、今でこそ長友の所属チームはインテル・ミラノ表記ですが、
昔は「〜マガジン」誌はインターミラノと英語風に表記してました。
あと、発音ね。「セリエ・アー」か、「セリエ・エー」かとかね。
当時からはかなり時間が経ちましたが、カズはまだピッチで点を取ってます。
ますます「日本の魂」化してますね。カズを悪く言う人いないやね〜。
ヤスは北九州で監督やってます。北九州はユニホームが日本のワクから
少し外れているような気がするのは、僕だけでしょうか。

まだまだがんばれカズ。とヤス。

その他に何が見えますかな。MCハマー改め、ハマー。マドンナ。キース。
それからJリーグ年鑑とデザイン博で買ったお面。どう考えても、捨てられねぇよ。
マドンナ。20年前も自信満々です。今とそれほど変わってません。
思うにマドンナって若い頃の方がやや実年齢より老けて見えてましたよね。
キース。ややハツラツとしてます。キース・ハツラツ笑えます。
MCハマーは割愛。

この雑誌を見て、自分に未練が沸き上がるのを感じます。
そういえば、まだ君のことが好きだったんだと。‥捨てられねえょ。

僕は知ってます。あなたも、あなたも、あなたも未練タラタラなんだと。
まだ昔の誰かのことが好きで未練タラタラなんだと。そうでしょ。図星でしょ。

留残向。

その思い、隠してないで向き合いましょうよ。
捨てちゃわないで、ちゃんと見えるところに置いときましょうよ。
そのための額装。
額装こそが、見えるところに置いておくという留残向の思想。
これ銀河系の真理。
いや、まぁ、ただ置いておくでもいいんだけど、いいんだけど、
額装しておけばね、保存としてもいいし、何かね、ま、ヨリを戻すというかね、
復活のきっかけにね、なるかもしれないしね、ね、ね、ね‥。

断捨離できないあなたへ留残向のススメ。僕たちもうトモダチ。


ではまた。





2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

杉山君のおかげで昔の雑誌(『H』とかね)
のバックナンバーをよくお借りしてました。
その節はありがとうございました!

杉山 真也 さんのコメント...

コメントありがとうございます。
当時からはかなり時が過ぎましたね。
僕たちが見に行ったオエイシスは仲違いをし、
会場のレインボーホールはとっくに日本ガイシホールです。
噂の眞相も無くなってしまいました。
2000年になる時に、昨日と今日とで何が違うんだろうなんて、
言っていたのが懐かしい記憶です。
「H」誌をお貸ししたのは思い出せませんが、
当時のことはたまに思い出します。
また思い出も含めてのコメントをぜひお願いいたします。