2013/04/01

フレームセンター 額装のココロ

久々のブログです。春です。桜も本番、プロ野球も開幕。
皆さまお元気でしょうか、春なのに来週の結婚式の二次会の司会が憂鬱な
スギャマ シンヤです。

先週(3/24)の日曜日です。JBL(日本バスケットリーグ)の今シーズン最終節、

最終戦が刈谷のウイングパーク刈谷で行われました。
アイシンシーホースのホームゲームで、我が三菱電気ダイヤモンドドルフィンズとの
いわゆる「愛知ダービー」です。

この試合、出だしは珍しくドルフィンズが調子よくて第一ピリオドは取りました。
第二はしっかり取られて5点差で折り返し。
本来なら、後半からさらにアゲてくるアイシンにぶっちぎられるところなんですが、
この日のドルフィンズは第三ピリオドはふんばって取り返し、同点で第四ピリオドです。
ドルフィンズはもうとっくにプレーオフ出場は断たれていますから、
この第四ピリオドが実質今シーズン最後のプレーになります。ラスト10分です。

僕がドルフィンズの試合を見始めて4年が経ち、その間20試合以上のアイシン戦がありましたが、
その内で2回しかドルフィンズはアイシンに勝っていません。
その2試合は僕は観戦していないので、
僕はドルフィンズがアイシンに勝ったところを見たことがないのです。
まぁ、元々たまにしか勝てないチームですから、別に不思議ではありません。
しかし、アイシン以外の6チームにそれぞれ勝利した試合を僕は見ています。
JBLでアイシンとの2強を形成するトヨタアルバルクに勝った「奇跡の県体」の試合も運よく
僕はその場にいました。
チーム創設以来、新参チームのくせに延々とドルフィンズいじめをしていた
リンク栃木ブレックス(あの田臥のいるチームね)に初めて勝った試合も見ています。
しかし、JBL最強チームである対アイシンシーホース戦での勝利だけは
まだ見たことがないのです。

なにせ強いんですよ。アイシンはすごく。そしてはっきり言って試合も面白い。
選手層も厚いし、攻撃的だし、ディフェンスも痛いくらい寄るし、奪う。
攻めに転じた時のかさになって襲いかかってくる迫力は、
大抵、ありゃりゃこりゃかなわん、となります。
刈谷のウイングパークに刈谷市民全員来てるんか?と思うくらいたくさん集まって、
バカ騒ぎするのも解かるくらいアイシンのバスケは魅せますよ。最高ですよ。
でも、川崎時代のロッテにもコアなファンがいたように、
僕は名古屋・大曽根に本拠を置くイルカちゃんを応援してます。
このイルカちゃん相手にとても優しい。相手に痛いプレーなんてなかなかできない‥。

その前日の土曜日もかなりの接戦だったのですが(残り2秒で負け)、
この日のドルフィンズは特に集中したいいプレーを見せていました。
24秒ルールも何回か取りましたし、湊谷、上江田といった若手がそれぞれ30分以上プレーし、
個人スタッツでいえば結果を残していました。
試合全体を若手が引っ張るという雰囲気も出ていたと思います。



この日は14年間ドルフィンズに在籍し、
「kaji」の愛称で、ファンから絶大な人気を誇っていた梶山信吾選手の引退試合でもありました。
前節のリンク栃木とのホームゲーム(県体。この日は大勝!)で引退セレモニーを行っていたので、
この日はさばさばとしていたというか、試合の白熱がkajiの引退のセンチメンタリズムを
吹き飛ばしていたというのが実際のところで、残り10分で差がついたら
ちょっと顔見世があるかなとも思いましたが、
それを許さぬ緊迫の状況で試合は佳境に向かっていきます。
長年プレーしてきたベテランに対してはある意味、最高の形で、
「年寄りは引っ込んで、あとは俺達にまかせな」というのも恩返しの常套だと思うのです。
選手は引退してもバスケットボールは続くのです。その繰り返しなのです。
結局、kajiは最後までベンチでかなり熱の入った応援に徹していました。

kajiは去年大怪我をして去年1年棒に振りました。
今年は復帰しましたが大幅にプレイタイムを減らし、
去就を考えなくも無かったのですが、
40超えてもバリバリのレバンガの折茂の存在もあるので、
まだやってくれるだろうと僕自身は思っていたのですが、ここで選手生活にピリオドです。
正直、悔いも残るというコメントも出ていましたが、
14年も現役を続けられるのはどのプロスポーツでも希少です。
大したものなんです。どのスポーツでも10年超えてプロでいられるというのは
本当に凄いことなんですよ。

なんとなく見慣れてしまっていたkajiのベンチで応援する背中を視界の端に置きながら、
残り試合時間は減っていきます。
ドルフィンズファンも最終戦ということもあり、かなり詰めかけていましたが、
なにせ刈谷全市民相手の応援合戦ですから、
僕の喉も枯れるし、「DDハリセン(まったくイルカに見えないディーディー君という
ドルフィンズのマスコット)」も叩きすぎてフニャフニャになりますよ。勝ちたかった!‥。
かつて「ドルフィンズ元祖復活の男・佐藤託矢(彼はなんと2年以上の怪我のリハビリを経て
復活した)」がブログで述べていたように「プロスポーツとは何より勝ち負けが大事な世界」です。
まず勝つこと。「いい試合」のために彼らは競技をしているのではなく、
「勝利」のために戦っているのです。

試合はドルフィンズがドルフィンズらしからぬ粘りを見せ、
会場の時計では残り4秒で追いつきました。
2ポイント取って同点にしてしまったのです。
ここでタラレバです。タラレバですが、強者の発想なら、
3ポイントで勝ちをかっさらう!これを狙って欲しかった。
ファウルももらってカウントプレイであわよくば3点という保険をかけた作戦なのでしょうが、
これは最後の試合です。
最強チームを抱え常に勝利の美酒に酔っている(笑)もかかわらず、
勝利への飢えに決して満足を見せない刈谷全市民を黙らせる3ポイントのブザービーター
(得点と同時に終了!)を僕は期待していたんです。
が、実際は微妙な時間を残して追いついてしまいました‥。

試合内容はよかったんだと思います。でもやっぱり勝ち負けが全てです。
30年後の僕が同じことを思うかは正直わかりませんが、いま現在としては結果が全て。
いつか勝ち負けにそんなにこだわらなくても‥と思える日が来てもいいですが、
今は結果が全てです。だから、普段の観戦も辛いことの方が多いのです。
この日もブザービーターはアイシンの外国人選手でした。
こういう劇的な試合な終わり方をわりと普通にやってしまうので、
刈谷全市民は大騒ぎするのです。そういうチームが刈谷にある特権なのです。アイシンは最高です。

ドルフィンズがあの域に達するのはいつのことやら‥というところですが、
ドルフィンズファンはМっ気の強い人たちの集まりですから‥。

JBL(日本バスケットリーグ)は実は今シーズンで終了です。
ドルフィンズの最終成績は7位でした(8チーム中7位)。
JBLは来シーズンからはチームを増やしてNBL(ナショナルバスケットリーグ)という
新リーグになります。
チーム名にも三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋とフランチャイズの地域名が付きます。
新リーグ初プレーオフを目指してイルカちゃんにはさらにがんばってもらいます。
僕も応援を続けます。





これいいでしょ。


ではまた。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

もうなんか、スポーツ雑誌の記事みたいになってきましたね。
手に汗握る高揚感と現場の盛り上がりが伝わってきましたよ。
ちょっと見に行きたくなりました。

って、なに屋やねんっ!
一応突っ込んでおきます。