
こんにちは。セントラル画材の林です。
ホルベイン・透明水彩絵具がこの度リニューアル、
新色11色が新たに追加されました。
数ある画材の中でも、画材といわれて真っ先に、
このホルベインの透明水彩をイメージする方も多いのではないでしょうか。
多くの美術系学校や教室等においても果てしなくメジャーな存在です。
かくいう私は、実は名古屋の某デザイン系専門学校の出身でして、
入学のときに、やっぱり、いろいろと、買わされるわけですよ、ええ。
しかしながらその教材の中にホルベインの透明水彩は入っていなかったというのは
鮮烈にビビッドに、覚えていますよ。
結局のところ、正直デジタル専攻だったので、
買ったけどほぼ使わなかったのは内緒にしていただいてもいいですし、
結局何がいいたいのかと言うと、
これだけメジャーな猫も杓子もホルベインの透明水彩、という程の一品を、
一度も手にし、使ってこなかった、というのが、
画材人として恥ずかしいのです。
結局ベタにポスターカラーをぺたぺた塗っていた一般の美術人なのですよ。
私の話はもうどうでもいいですね。
気を取り直して、この度新たに加わった11色の新色がこちらです。
ちなみに、今回は新色の発売ではなく、『リニューアル』なので、
新たに加わった新色11色の代わりに、姿を消してしまう廃色11色が存在するのです。
惜しくも無くなってしまう11色は以下のとおりです。
×パーマネントローズ
×パーマネントレッド
×ブラウンマダー
×インディアンイエロー
×パーマネントグリーンNo.3
×コンポーズグリーンNo.2
×コンポーズグリーンNo.3
×コバルトグリーンイエローシェード
×マースイエロー
×ブルーグレイ
×バイオレットグレイ
はい、皆様の思いはお察しいたします。
画材とは色、色とは青春、愛と哀しみの記憶の詰まった輝きのかたまりですよね。
わかります。
そんな皆様それぞれにある心の色が消えてしまうという残酷な事実を
受け入れられないという方もおいででしょう。
しかし、この世は盛者必衰、諸行無常。
代謝と世代交代で塗り替えられてきた歴史が存在する以上、しかたのないことなのです。
ホルベイン画材様の会議室においても、
胸が張り裂けるほどの激論、やりきれなさから来る悲痛な慟哭が飛び交ったに違いありません。
それでもなお、ホルベイン画材様が出された結論に対して、
私たちは受け入れざるを得ないと思うのです。
新たに生まれてきた11の純粋な色たちには何の罪もないのです。
あたかも、ビートルズが後期にインド音楽に傾倒したかのような、
次へと進む新しい出会いのために生まれた、イミダゾロンなんとかだと私は信じたい!
といったわけで、新たに生まれ変わったホルベイン透明水彩を、
今後ともご愛顧のほどよろしくお願いします。
セントラル画材店頭ではすでに商品入れ替えの方が済んでおりますし、
セントラル画材オンラインショップにおきましても、
新色11色がばっちり5ml/15ml単色で購入できます。ぜひご利用くださいね!
<p.s.>
別れ、そして新たなスタートには、それなりの儀式が必要ですよね。
ちなみに筆者は、新しいパンツ(下着)を購入した際は、
家で一人でこういった儀式を行います。
_アンコール最終曲を終え、ステージ中央にあたるスポットの中、ひとりマイクを握りしめて目に涙をたくわえながら立ち尽くす。観客に一礼したあと、声を振り絞る。
『みなさんっ、今日は私達のためにお集まりいただき、本当にありがとうございました!
ここで、みなさんに、重大な発表がありますっ!!』
_どよめく会場。ステージ脇から古いパンツ3名入場。
『この5年間、頑張ってくれたパンツ3名が、本日をもって卒業します!
応援してくれた皆さん、本当に、ありがとうございました!!!!』
_沸きに沸く観客。その中をステージ反対側から新たに加入するパンツ3名入場。
『そして、次のステージからはこの新しいパンツ3名が加入します!
新しい私達を、どうか皆さん、これからも応援よろしくお願いしますっっっ!!!!』
_スタンディングオベーションで沸き返る会場の中、古いパンツはゴミ箱へあたたかく
仕舞われ、新しいパンツはタンスの引き出しの輝かしいパンツの列の中へと加わった…
はいはいお前の話はどーでもいいよ●ねと思っていらっしゃる方も沢山いるとは思いますが、
ここまでカーソルを下げて読み進めてくださった画面の前のあなた、
あなたがいるからセントラル画材は今ここにあると思っています。
あつかましいかもしれませんが、皆様への色への思い、自分もパンツ卒業式やるよ!etc、
コメントをお寄せいただけると幸いです。。。。
それでは、またっ!
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