2011/03/25

フレームセンター 額装のココロ

こんばんは。フレームセンターの杉山です。
久々のブログ番ですが、
僕の当番がまわってくる間に世界が変わってしまったかのようです。

この度の東日本大震災で亡くなられた方
また被害に遭われた方
この場を借り謹んでお悔やみ申しあげます。

今回の出来事は大きいですね。
僕には幸いにも直接被害に遭われた縁者、知人はおりませんでしたが、
気持ち的にかなりダメージを受けました。
さらに日本国全体だけでなく、全人類がダメージを受けた印象すらありました。
普段はかなりおちゃらけな僕ですが、
今回は言葉が浮かんでこない重苦しい「無」の状態という心境がずいぶんありました。

僕自身の甘さとして、かりにも先進国日本において
津波で多くの被害が出るなどという認識はまったくありませんでした。
津波被害は遠い発展途上国の話で、
「3匹の子豚」における「長男豚のわらの家」に住む人たちの
気の毒な事故の話だと思っていたのです。
しかし、自然の猛威からすれば「三男豚の煉瓦の家」とて
ほとんど意味の無いものだということを知りました。

僕がとやかく言える話しではありません。
ただただ悲しく気の毒であり、
大げさではなく生きていくことの辛さ大変さを噛み締めます。
誰もが「めまい」かと思ったと言ったあの気味の悪い長い時間の横揺れ。
ネットで地震情報を確認し、高さ10mの津波警報が出ていたあの衝撃
ニュースで流され続けた堤防を越えて押し寄せる重油のような津波。
そして福島第一原発の外壁の吹き飛んだ建物の映像への絶句。
昨日の放射線警告のアラームが鳴り続けても
大したことないと思い作業を続けたという作業員へのやるせなさ。



遠くない将来、東海地方でも大きな地震がくると予想されています。

今回の災害を必ず教訓にしなければならないと思います。
悲しむ人を見るとその悲しみは伝播するということ
そして助け合いの気持ちを皆が持てるということがわかりました。
人は悪い状況のの中でも前に進もうとする強い意思を持てることも知りました。
反面、風評被害や水のペットボトルや電池の買い占めの問題など、
人は気持ちの弱い部分も持ち合わせているということもわかりました。
買い占めをする人も被災者を憂い、募金をしているはずなのです。
弱い気持ちや噂に惑わされてしまうことは誰にでもあり、
いかにその気持ちと向き合っていくかが
今回実害を被らなかった僕たちの最大の教訓だと思うのです。


原発の問題。被災地域のこれからの復興への問題。
おおかれ少なかれ僕たちにも関係があるということもわかりました。
関東にあるメーカーは停電のことなどで、営業時間を短縮しているところがあり、
商品の出荷などに影響が出ています。
僕の弟は千葉に住んでいますが、
出勤を以前より1時間早めるようにしたと言ってます。
何が起こるのは誰にも分からないのですが、
全ての事柄、おおかれ少なかれ人ごとではなく、繋がっているのです。


春先に大変なことが起きましたが、まだ一年は始まったばかりです。
健康に気を配り体調を維持してがんばって生きていきましょう。
健全な肉体に健全な魂。片方だけでは健康とはいわない。
被災で亡くなられてしまった人たちの分までがんばって生きましょう。


あれ以来考えていることを書きました。





さて最後に来たる今月末29日(火)、30日(水)に
アートビル4Fギャラリーを特設会場にして
恒例の「額縁祭り」を開催します。
重苦しい空気を吹き飛ばす意味でもスタッフ一同がんばりますので、
皆さまお誘い合わせの上のご来場をお待ちしております。


↓アナログな3Fですがこの程度だとは思わないてください(笑)。



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